こんにちは!くまのこです。北海道では
「どれだけ雪が降らなくても最終的に帳尻合わせの雪が降る」
とよく言われます。
移住してきた2021年~2022年の冬はものすごい大雪で
1月の積雪は182㎝!!!
この写真は2022年2月の後半。電話ボックスが埋まってドアも開かない。

この年は本当に雪が多すぎて「札幌ってこんな雪多かったっけ…?やばいところに来てしまったぜ…」って絶望したっけな。笑
今回はそんな札幌の都市伝説ともいえる帳尻合わせの雪の噂について移住者くまのこがゆるっと考察してみました。
噂①:一晩で帳尻合わせの雪が降る
札幌っていうか北海道全般にいえるんだろうけど、朝起きたら「どないなっとんねん!!!」ってひっくり返るほど景色が一変してること…ありまくりです。
昨日までアスファルト見えてたじゃん!!って泣きながら膝まで雪に埋まってる。みたいなことマジである。
噂②:札幌は12月静かでも1月にバグる
もしくは1月に静かでも2月にバグる!!みたいなことありすぎる。
ご近所さんとも「このまま降らなかったらいいね~」なんて話してると数日後にドカーン。
でもなんか「やっぱ降ったね~」なんて朝一緒に雪おろししつつおしゃべりするのも楽しいんだけども。
でもデータでみるとその年によってかなり降雪量に差があるのでよかったら下のデータも併せてご覧ください。
噂③:雪解けの時期も帳尻合わせ
なんやかんや雪に振り回されるんだけども結局4月はほとんど積もるような降雪ってほとんどなくて、残雪がゴリゴリに残ってるか、すっかりアスファルト見えてて「ちょっと早いけどタイヤ交換すっかな~」ってなる年かって感じ。
そして私が移住してからの5年間の体感では4月にめっちゃあったかい日や雨の日があったりしてガツーンと大幅に雪が減る日がある気がする。
だから雪解けに関してはあってるのかもしれない。
実際どうなの?グラフでみる札幌の積雪量
| 年 | 初雪日 | 累計降雪量(cm) | 月別の降雪量(cm) | ||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 10月 | 11月 | 12月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | |||
| 2023~2024年(令和5年度) | 11月11日 | 459 | 0 | 21 | 56 | 161 | 151 | 69 | 1 |
| 2022年~2023年(令和4年度) | 11月16日 | 389 | 0 | 4 | 103 | 117 | 151 | 14 | 0 |
| 2021年~2022年(令和3年度) | 11月19日 | 476 | 0 | 4 | 114 | 182 | 141 | 34 | 1 |
| 2020年~2021年(令和2年度) | 11月04日 | 331 | 0 | 19 | 50 | 137 | 75 | 50 | 0 |
| 2019年~2020年(令和元年度) | 11月07日 | 427 | 0 | 44 | 54 | 85 | 195 | 49 | 0 |
| 2018年~2019年(平成30年度) | 11月20日 | 335 | 0 | 18 | 106 | 125 | 52 | 33 | 1 |
| 2017~2018年(平成29年度) | 10月23日 | 465 | 0 | 62 | 102 | 147 | 78 | 74 | 2 |
| 2016~2017年(平成28年度) | 10月20日 | 512 | 4 | 39 | 198 | 106 | 88 | 73 | 4 |
| 2015~2016年(平成27年度) | 10月25日 | 428 | 0 | 49 | 101 | 98 | 113 | 67 | 0 |
| 2014~2015年(平成26年度) | 10月28日 | 367 | 0 | 32 | 130 | 127 | 39 | 39 | 0 |
| 2013~2014年(平成25年度) | 11月08日 | 478 | 0 | 20 | 101 | 148 | 118 | 84 | 7 |
| 年 | 初雪日 | 累計降雪量(cm) | 月別降雪量(cm) | ||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 10月 | 11月 | 12月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | |||
| 2024年~2025年(令和6年度) | 10月20日 | 398 | 0 | 35 | 82 | 80 | 126 | 75 | 0 |
| 平年値 | 10月28日 | 479 | 1 | 30 | 113 | 137 | 116 | 74 | 6 |
データ的には 「年によるバラつきデカすぎて、帳尻が合ってるとは言いにくい」
- 多い年:512cm
- 少ない年:331cm
差:181cm(=1.8m)
これはさすがにね。1.8mってさ…帳尻が合うどころか、年によって“別世界”じゃんね。
実はそうでもなかった「帳尻合わせの雪伝説」
「12〜2月の中で前半少なかったら後半ドカッとくる」
「1月少なくても2月で取り返す」
みたいなニュアンスで語られるけど実際はそうじゃないのかも。
たとえば
- 12月が多いのに1月も普通に多い年
- 12月少ないのに結局全体少ない年
- 2月だけ異様に少ない年
- 1月だけ変に突出して多い年
とかバラッバラ。
おいおい、取り返さないまま終わる冬も全然あるじゃんか!!!
まとめ
札幌の降雪量、「帳尻合わせの雪」ってよく聞くけれど……
データを見る限り、実は 全然帳尻合ってない年も多い のが現実でしたー。
でも、住んでるとどうしても “帳尻合った気がする”瞬間 が来るんだよね。なんでだろうね。不思議。
心のスキを突いてくるラストスパートがめっちゃある、それが雪国。
思い返せば若かりし頃、いろんなスキー場で働いてたけど、確かに長野県でも新潟県でも同じこと言ってた気がする。
なんならカナダもニュージーランドも行ったはいいけど全然雪なくて絶望してたらクローズの日にドカ雪で超パウダーだったなんてのもあったかも。
なので雪国的には全世界共通の都市伝説なのかもしんないね。知らんけど。ほな。
